ありのままの自分を大切にするための自己受容

自己受容はありのままの自分を大切にするために欠かせないことです。

自己受容と言うのは今の自分を「これでいい」を全肯定して受け入れることです。

努力によって変化をもたらすのではなく、受容によってもたらすのです。

「ありのままの自分を受け入れたとき、初めて自分を変えることができるとはなんと興味深いパラドックス(逆説)だろうか?」

カール・ロジャーズ
カール・ロジャーズ アメリカの臨床心理学者。来談者中心療法を編み出し、カウンセリングの土台をつくった。

これは現代カウンセリングの基礎である来談者中心療法を提唱したカール・ロジャーズの言葉です。自己受容は一朝一夕にポンとできてしまう場合もありますし、長い年月をかけてものではありませんが、ある日気がついたら自分のことを好きになっているのです。現時点で自己受容が全くできていない人はいませんし、完璧にできているという人もいらっしゃいません。

自己受容が深まると良いことだらけ

自己受容をするととにかく良いことがたくさんあります。

自分の本音、正直な気持ちと向き合うことが出来るようになります。いらいらしにくくなります。落ち込みからの立ち直りが早くなります。他人の良いところが見えやすくなります。心から楽しむことができます。

今、感じていらっしゃるストレスの大半が無くなります。無理をするということが無くなるのです。

そして「ありのままに生きる」ができるようになります。

自己受容とセルフイメージ

セルフイメージは「自己像」とも訳されることがありますが、もっと噛み砕いて言うと、「自分が自分に対して思い描いているイメージ」です。

「私は○○です」の○○に入る部分はすべてセルフイメージです。たとえば、「私は日本人です」とか「私は甘いものが大好きです」というものです。

自分で認められている部分は良いのですが、認められない部分。実はここが目標達成、人間関係など人生全般にかかわってくるのです。(セルフイメージについて詳しくはこちら>>>>)

とにかく影響がある。だから、セルフイメージというのは重要なのです。この「セルフイメージ」という言葉ですが、みなさんも、ご自分に対するイメージを様々持っていらっしゃると思います。実は、私も含めて皆さんもこのセルフイメージ通りの人間なんです。なぜ、イメージ通りになるのか?それは、事実や現実以上にイメージの方が強い力を持っているからです。

私の自己受容の経験

私は、中学、高校と英語が苦手でした。で、大学入試というのは今も昔も英語が占めるウエイトが非常に大きいんですね。英語ができないとほかがうまく行っても、なかなか思い通りの結果にならないんです。で、英語が苦手な私は大学入試に失敗して、浪人することになりました。そして、予備校に通い始めるわけなんですが、その予備校の英語の先生が最初の授業でこういうことを聞かれたんですね。

「この中で英語が苦手で大学受験を失敗したと思う人」ということで私は迷わず手を挙げました。私以外にも結構な人が手を挙げてました。そして次にこういう質問を投げかけられました。

「では、今手を挙げている人は、誰が英語が苦手と決めたのですか」と。

私は一瞬固まってしまいました。そういえば、「なんで英語が苦手なんか思ってしまったんだろう」と。よくよく考えてみると、中学生のはじめの方のテストで悪い点を取ってしまったことがきっかけでした。先生から「大久保は英語がな~」と言われたり、親からも「英語が苦手なんやろうね」と。そして私自身も「英語が苦手」と思うようになったんですね。「英語苦手って自分で決めてるだけか」と思って、まずこの苦手意識を捨てることにしました。そうすると、なんかこれまでよりも英語ができるような気がして、成績も徐々に伸びました。結果として大学にも無事に合格できました。そして、二年前に私はひとりでニューヨークに旅行しました。英語は喋れるわけではないのですが、なんとかなりました。

もし私が「英語苦手」というセルフイメージを持ったままだと、ひとりでニューヨークに旅行して、ブロードウェイのミュージカルを見たり、ジャズを聴いたりすることはできなかったと

私の場合、「英語が苦手」というセルフイメージによって、本当に苦手になってしまっていたんですね。まさに、自分で思い描いている通りの英語が苦手という人間になっていたんですね。でも、その苦手意識から解放されることによって、徐々に英語の力をつけることができました。セルフイメージの良いところは、自分の考えなので、書き換えることができるんですね。そして書きかえるためには私の場合「英語が苦手」というのを受け入れることがきっかけだったんです。これが自己受容なのです。