自分の矛盾を責めたくなるときの対処法

自分の矛盾を責めたくなるときの対処法

1 自分の内面に抱えられた矛盾

相反する二つの本音が、どちらが自分の本当の考えや気持ちなのかが分からなくなってしまっているとき、自分の中に矛盾を感じます。片方をとると片方が取れない。Aを支持するとBを捨てないといけない。そんな時です。

実は日々の生活の中で、この自分の矛盾に悩まされることは結構あります。がんばりたいのに頑張れない。分かっているけどやめられない、などです。

たとえば、最近の私の場合、本を買ったり借りたりします。しかし、すでに前に買った本が読みかけて何冊も積んであったりします。そこには本を読んで勉強したい自分と、読むのが面倒くさいなと思っている自分がいます。その時に、「どっちが本音なのだろうか?」と。すると「本当は自分は読書したくないんじゃないか」とか「本を読むことが嫌いなんじゃないか?」と思ったりするわけです。

2 本音を一つに決めない

自分の中に矛盾がある場合、「どちらが本音か?」と問いかけると、だいたいネガティブな答えを出したがります。これは不登校しているお子さんも同じです。学校には行ったほうが良いと思いながら、なかなか行けなかったり、遅刻していったりする日々が続くと「自分は学校に行けないにんげんなんだ」「社会に適応できない人間だ」とネガティブなほうを支持して、前向きなほうは捨て去られるのです。

「どちらが本音?」という問いかけはあまりお勧めできません。というのは、どちらも本音であるのが正解だからです。また、矛盾していることが悪いわけではありません。考えたり行動したりする結果、矛盾が出てきてしまうし、矛盾というバランスをとっていることも時に大切なのです。本音を一つに絞ろうとすると、できていない自分を引き合いに出して、自分の半分を否定することになります。なので、自分の中に矛盾する気持ちが出てきたら、両方が本音である、と考えてみましょう。

3 二つの本音があっていい

両方が自分であり、両方とも自分の大事な気持ちなのです。片方に絞って矛盾をなくしていくと苦しくなります。それは、本音とは裏腹に、矛盾しないキャラを貫かないといけなくなるからです。そうすると、外に出せない、反対側の自分を抑圧することになるのです。そしてその抑圧された半分の自分が暴れだすときに生きづらい感じを味わってしまうのです。

芸能人の自殺や薬物問題などの背後には世間に認められているキャラを演じ続けないといけないつらさがあり、そうではない自分を排していることが考えられます。二つの本音を自分が認知できるうちに認め、そして「両方の自分がいていいんだ」と自己受容することが心の健康上欠かせないことなのです。

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