自己肯定感がなかなか上がらない人の4つの問題点

自己肯定感がなかなか上がらない人の4つの問題点

自己肯定感のコラムというと決まって「自分のことが好きですか?」と問われます。自分のことが好きであれば自己肯定感が高くて、そうでなければ低い。でも、実際には自分のことが好きかどうかなんてよくわからないし、「自分で自分のことが好き」というと何か気持ちが悪い気もします。

自己肯定感が低いと、仕事のパフォーマンスが上がらないし、何より人間関係がうまくいかないのです。自己肯定感が低いことで、他人に気を遣いすぎる、ノーが言えない、本来は自分がやるべきことでないことまでやらされる。そんなことが起きます。

そこで自己肯定感を上げようとするための努力が始まるのですが、実はこれがなかなかうまくいかない。このコラムでは、自己肯定感について学び努力するのになかなかうまくいかない人が陥りやすい4つの問題点を取り上げてみます。

問題点1 自己肯定感を上げる「べき」と思っている

自己肯定感が低いので、自己肯定感を上げないとと思って努力を始めます。本を読み、セミナーに出かけ、コーチングやカウンセリングを受けて、と時間もお金も使います。その努力をしている間はなんとなくそれで自己肯定感が上がったような気にもなります。でも、ふと一人になると、何かむなしい気持ちであったり、今の状態は何か違うなという違和感におそわれたりします。

実際は自己肯定感は上がっていないのです。しかし、すべての問題が自己肯定感の低さから来ているという「自己診断」がある以上、自己肯定感を上げる努力を続けます。努力をする中で「自己肯定感上げようぜ」という仲間もできます。その仲間と一緒にいるときにも「最近変わってきた」なんて背伸びをしてしまうんですよね。これって肯定感ではないんですね。本当の肯定感は弱い自分もOKと認められるということです。自己肯定感を上げるための努力をして強くなろうというのは、方向がおかしいのです。

問題点2 自己肯定感ではないものを自己肯定感と勘違いしている

自己肯定感を上げるための情報はたくさんあります。

・本をたくさん読む
・お金をかけてセミナーに行く
・そのセミナーのさらに高いプログラムを購入する
・自己肯定感の高い(と自負している)人たちと仲良くする

そしてそこで学んだことをいろいろ実践するわけです。でも、なかなか変わらない。やり方はいっぱい知っていてもうまくいかないんです。それは、ノウハウコレクターになって、しかも学んだ気になっているだけなんです。そこで学んでいるのは自己肯定感ではありません。

それは優越感です。

普通の人とは違うコミュニティに属していて、「ちょっと私はフツーとはちがうの」という優越感でしかありません。優越感と自己肯定感は全く異なります。優越感が気持ちい人は自己肯定感が低いです。なぜなら、優越感は劣等感とセットの感情です。この二つの感情は、他人を見て自分を評価します。要は比べるということです。そして比べて劣っているところがあると、そこを補おうとします。つまり劣等感が強ければ強いほど、優越感をとりに行きます。そして、気持ち良い感じを味わうのです。これを肯定感だと勘違いするのです。

問題点3 本当の課題は自己肯定感ではないかもしれない

「人間関係でトラブルが続く」「仕事のパフォーマンスが上がらない」「なんとなく生きづらい」それは自己肯定感だけが解決策ではないのにそこを頑張っている可能性があります。

人間関係でトラブルが続く場合は、認知のゆがみが問題かもしれません。認知のゆがみは物事のとらえ方にかなりネガティブな偏見がある状態です。全部で8つあります。そのゆがみを修正すれば解決するかもしれません。

仕事のパフォーマンスが上がらないことも、単なるスキル不足であることや、仕事に対する適正がなかったり、場合によってはその企業の体質や、上司の指示の出し方に問題があったりとか、いろいろと自分以外の可能性があります。自己肯定感を上げたからって解決するわけではないかもしれません。

なんとなく感じる生きづらさも、自己肯定感をどうこうするよりも、過去の出来事からくる、トラウマ的なことであったり、または発達障害などの可能性もあるわけです。いずれにしても、自己肯定感で解決できない問題をそこで乗り切ろうとしている可能性があるのです。しかも、自己肯定感を上げる上でとても大切な、自分の弱さを認めていくというところが欠落している可能性が大いにあります。良い自分も嫌な自分も認めて初めて真の肯定感を得ることができます。良いところは認めて悪いところは認めないというのでは、結局悪いところが目について否定感が強まることになります。その結果いろんな方法を試すことになります。そうすると2で書いたように、自己肯定感と優越感をはき違えて、どんどん時間とお金と労力をかけることになるのです。

問題点4 自己肯定感の本質を分かっていない

自己肯定感の本質は愛です。愛とは大切なのですが、自分を大切にするというのが基本原則です。自分の中に良い自分と悪い自分をつくっている時点で、愛ではないのです。今の自分自身をありのまま、マルっと受け入れてしまうことが本当の肯定です。その中には、本当に認めたくない部分もあると思います。でもそれすら肯定しないと本当の自己肯定感にはたどり着けません。

不器用な自分を肯定する
無口な自分を肯定する
消極的な自分を肯定する
人に気を遣いすぎて疲れる自分を肯定する
Noが言えない自分を肯定する
仕事でミスばっかりする自分を肯定する
お金を使いすぎる自分を肯定する
ダイエットを始めても三日も続かない自分を肯定する
嘘つきな自分を肯定する
怒りっぽい自分を肯定する
言い訳ばかりする自分を肯定する
集中力がない、飽きっぽい自分を肯定する
人の気持ちが分からない自分を肯定する
自分に優しくできない自分を肯定する
ぐーたらで時間にルーズな自分を肯定する
人に厳しく言いすぎてしまう自分を肯定する
イヤミばっかり言ってしまう自分を肯定する
自分が嫌いな自分を肯定する

自分を肯定するための方法はたくさんあるでしょう。でもその本質は、自分を全肯定するという愛に根差したものでないと、気が付くと肯定感ではなくて優越感を取りに行くことになります。そこを繰り返してしまうと、本当の意味での肯定感には到底たどり着くことはできません。

自己肯定感は自分を改造することでも、努力しまくって別人に変えることでもありません。ありのまま、このもままの自分でいいんだ。そしてこの自分が私にとっての最高なんだと思えることが、自己肯定感のたどり着くところなのです。その肯定感にたどり着いた人は、「あなたは自分のことが好きですか?」なんていう質問はしません。「あなたステキですね」って相手が自分のことが好きになるような言葉がけをするようになるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です