話をきいてもらうことで
気持ちをコントロールできる
3つの理由
話を聴いてもらうことは非日常
自分の話をじっくり聴いてもらう経験はございますか?
本当に話をしたいことを全部聴いてもらうという経験は意外と少ないです。それは聴いてもらいたい話の量がかなり多いからです。そして聴いてくれる相手もまた、話をしたい・・・
結果、ある程度のところで相手に話の主導権をとられてしまい、満足に話をすることができないということもあります。
お子さんを育てたことがある方であれば、子どもが毎日なんども「ねえねえ」とか「ちょっと聞いてよ」なんて言ってきます。家事や仕事がある中で、体を向けて子どもの話に耳を傾けることは結構骨が折れますし、「早く終わってほしいな」とか「また来た・・・」なんて思ってしまいます。
子どもの日々の行動範囲は大人よりも狭いです。入ってくる情報量も少ないです。それでも、親がうっとうしいと思うくらい話したい(聴いてもらいたい)ことがあるのです。
大人であればなおさらです。
しかし、実際に自分の話を手を止めて聴いてもらう経験というのは日常生活でほぼありません。日常にある「楽しいおしゃべり」は聴いてもらうというよりも、互いに好きなことをポンポン言語化しているだけです。その目的は楽しむことにありますのでそれでよいのです。
話を聴いてもらう目的は相手に分かってもらうことにあります。この分かってもらう経験が自分の存在が暖められる瞬間なのです。
理由1 話を聴いてもらうことで自分が分かる
自分の話を、相手がまったく口を挟まずに聴いてくれるという経験は、相手に分かってもらうと同時に、自分を客観視することになります。
この客観視が、自分でも分からなかった自分を知ることになります。特に感情を表す言葉に出会ったときに、気持ちが軽くなる瞬間があります。
さらに、相手(聴き手)がその気持ちを認めてくれることにより、はじめてその感情を自身が肯定できるのです。
つまり、ここで自分でもわからなかった心のモヤモヤが明確になるのです。
理由2 自己否定感の解除
感情がうまくコントロールできない理由は自己否定にあります。
自分にはあってはならない感情があるのです。そうなるとその感情をうみだす行動、考え方、そして自分の存在そのものを否定します。
ところが、話を聴いてもらい、肯定感が増してくると「その感情があって良い」と認識が変わります。すすと否定感が薄らいでいく、どころか、エネルギーが湧いてきます。
もちろん、他人に話をしないで自分で肯定できるに越したことはありません。しかし、私たちが気にするのは他人からどう思われるか?、世間一般ではどう考えているか?という他者からの評価です。この評価よりも自分の評価が正しいと言い切ることはできません。
自分のことを分かってくれる相手から「その感情があるのは当然だ」と認めてもらうことではじめて肯定できるところにたどり着けるのです。
理由3 どんな感情もあっていい
どんな感情もあっていい。これが私の基本的なスタンスです。
感情は行動ではありません。たとえ、人を殺めたくなるような感情でも、その感情自体は悪くない。むしろ、それくらい相手を憎む理由に着目する必要があります。
怒りも同じです。怒りに至る「理由」があるのです。その理由を明確に事細かに言葉にしていくことが、私が提供するセッションのプロセスの大部分を占めます。
感情のコントロールはやらない方がコントロールできるという感情のパラドクスがあります。感情を認めることで、感情が自分の言うことを聞くようになるのです。
そのためには自分の内側にあるモヤモヤした感情を外に出す必要があるのです。
これ以外の方法は・・・?
話を聴いてもらって感情を認める。感情をコントロールする方法は実はこれ以外にありません。我慢したり、無視したりして一時的にコントロールする方法はありますが、それは長い目で見て逆効果です。
私が目指しているアンガーマネジメントの感情コントロール法は、根本的なところに働きかけるためのものです。効果が出るのに時間はかかりますが、確実に変わる方法であると自負しております。
一度個人の単発のセッションを是非お試しください。