背負わなくて良いものまで
背負っていませんか?

ある高校の先生の悩み

進学校に勤めるA先生は高校3年生の学年主任です。進学校だけあってほぼ全員の生徒が大学を受験します。昨年度の3年生はその学校が始まって以来の進学実績を出したとのこと。そのことがプレッシャーになり今年も頑張らないとと思っています。しかし、模試の結果を見ても、総合型選抜や公募推薦の結果を見てもとても昨年ほどの実績は出そうにありません。「主任である私の指導がよくなかったんだ。もっと先生方を鼓舞して、生徒たちに働きかけてあげればよかった・・・」と嘆いておられます。学年主任という立場でありますから、思うような進学実績が残せなかったということを悔いる気持ちはあって然りです。しかし、その責任を持ちすぎているのがこの先生の大きな課題です。しかし、この先生ご自身の悩みは、学年の先生にたいしても生徒にたいしても厳しすぎて、なかなか人がついてこないということでした。その原因は「責任」をとりすぎているところにあります。

 

真面目な人ほどこの責任を負いすぎているという実感はあります。

責任を負いすぎると自分を責める

学年主任の頑張り一つで、進学実績が変わるわけではありません。先生方の指導の仕方もあります、生徒さん一人ひとりの頑張り、さらには生徒それぞれのご家庭のサポートなど、進学実績に影響する要因は非常に多いです。

学年主任としての責任を重く考えすぎだから、自分を責めてしまうのです。そしてその責めが他者に怒りとして厳しい指導をもたらしてしまうのです。

進学実績より大切なこと

生徒一人ひとりにしてみれば、他人の進学先など実際は関係のないことです。大切なことは、生徒一人ひとりが思い描いた進路を実現できるかどうかです。進学実績はその結果の一つにすぎません。

本質に目を向けていくと、学年主任という立場であるA先生の責任はそれほど多くはありません。また、卒業してしまえば、生徒たちは次の学びやに行き、そこでも将来について自分で考えて行き、選び取っていきます。

実はそれほど多く責任は負わなくてよい

A先生に限らず、職場で自分の責任領域以上に責任を感じて、そのプレッシャーの結果他人へのあたりが強くなってしまうということはよくあります。お仕事によって「本当に大切なこと」はそれぞれ異なりますが、少なくともお客さん(利用者さんや購入者さんなど)が喜んでくださればそれでよいはずなのです。一方で実績や結果という数字の責任を負うと辛くなります。物を買う買わない、サービスを受けるかどうかは、売り方や接客にもよりますが、本人の財布の中、経済情勢やタイミングなどさまざまな要因が絡んでいます。もっと一人ひとりに目を向けていくと大事なものが見えてきます。


私の敬愛する精神科医の山本昌知先生は患者さんが自殺した経験が一番つらい、とお話しくださいました。しかし、人の生き死には人間ではどうすることもできない領域だから、そこの責任まで自分で負うということはできない、と話されました。そうとうお辛い経験をされてきて、それでもご自身の役目を全うされる中で見出されてきたことだと思います。


自分が追うべき責任はそれほど多くないのです。その責任を負いすぎて、他人との関係が悪くなる必要はありません。あなたはあなたのままで大丈夫です。負いすぎている重荷をおろしてみてください。

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ABOUT US

大久保智弘(ビジョナリーキャリアアカデミー代表)

1980   長崎県長崎市生まれ、長崎市育ち
20073           関西学院大学大学院社会学研究科修了 社会調査論を専攻
20074           学校法人瀧川学園滝川第二中学高等学校に勤務
20134           トータル・カウンセリング・スクールにセミナー講師として勤務、同年、山形県立置賜農業高等学校、小国高等学校のスクールカウンセラーを兼任

201810         横浜市青葉区にビジョナリーキャリアアカデミーを開講