アサーションは態度である 

アサーションとは自分も相手も大切にする考え方です。

話し方、コミュニケーションの仕方の態度と言えます。

アサーション以外のコミュニケーションの態度として二つのものがあります。

一つがノンアサーティブ

これはアサーティブがない状態です。

自分の言いたいことがあっても言えない、自分が黙っているほうが、トラブルが起きないので良いと思っている態度です。これは一見、うまい対処法に思えるかもしれませんが、実は対処法としてはよくありません。

他人とのトラブルは避けられますが、自分にトラブルが起きます。言いたいことを言わない、自分の意見を引っ込める、このことを繰り返していくと、自己否定感が強まります。この否定感がうつを引き起こします。

特にNOが言えないという場合はノンアサーティブです。謙遜や他人のために尽くすことが美徳と思われがちですが、違います。他人に尽くす人も、尽くされる人も幸せでないといけません。

自己犠牲的な態度は、自分を傷つけてしまうのです。

もう1つの態度がアグレッシブです。

これは自分の言いたいことを言う、その場をコントロールしようとする強い態度です。

怒りについてもノンアサーティブが表に出さないということに対して、アグレッシブは何の衒いもなくその怒りを表現します。

自分の意見を言うのであれば他人を傷つけて良いと思っている。

自分が優位に立たないと落ち着かないのです。このアグレッシブな人のもとで働くとストレスがたまります。

そして、普段は自分の意見を言葉にできる人でも、アグレッシブな人の前に出るとノンアサーティブになってしまうこともあります。

この二つの態度は問題で、ノンアサーティブは自分を傷つけ、アグレッシブは他人を傷つけます。

コミュニケーションはケンカするための道具ではありません。互いに理解し合い、親しくなるためのものです。

これら二つの態度は誤りなのです。

それを相互に良い関係になるための方法がアサーションです。

アサーションの話し方はもちろんですが、自分も相手も大切にするという態度を身に着けていきたいと思います。

本日も最後までお読みくださりありがとうございます。