怒りの引き金を引く前に

「あの一言にカチンとくるんですよね」と、怒りを引き出される言葉があります。怒りを感じる瞬間はほんの一瞬だったり、何かの一言がきっかけだったりします。相手が何気なくはなった一言であっても、こちらにすれば一番言われたくない言葉であることさえあります。

たとえば、映画バックトゥザフューチャーの主人公のマーティは「腰抜け」と言われると、怒りのスイッチが入って、自分よりもガタイのよい相手にでも立ち向かっていきます。これは映画のエピソードではありますが、現実にも起こりうることです。

その人にとっては一番言われたくない言葉なのですが、実は他人に言われる前に自分の中でその言葉をなん度も唱えているのです。

「欲張りと言われないように気をつけよう」「私のことを欲張りなんて言わせないぞ」という感じで言葉には出さないし、カチンとくるわけではないのですが、自分の中でなん度も「欲張り」が繰り返されています

ありのままの自分は欲張りなのに、そこを否定している🙅🏻‍♀️人に見られたくない、あってはならないものとして隠しているわけです。

それを見抜かれるからカチンときて「そんなことはない」と怒りたくなります。

しかし、実際は人に言われるより前になん度もその言葉を自分に使っているのです。

怒りの引き金になる言葉は実は自分の中にあるのです。

カチンとくる言葉を探ると自分の中にある『受容してほしい自分』に出会えます。