過去のとらわれから解放される / 怒りに関するコラム / By Tomo Okubo 深層にある怒りが根っことなっていて、これが怒りを引き起こす原因にもなっています。ではどうしたら、深層にある怒りをケアできるのか?その一つの方法が、過去にさかのぼる方法です。自分の深いところにある怒りは生育歴と関係があります。心の傷に大小はありません。親に捨てられた、とんでもなく貧しい環境で育った、虐待を受けたなど、強烈な体験を聴いてしまうと「自分はそんな経験がないから」と自身の中にある心に傷となった出来事を軽く考えてしまいます。 誰しもが完璧な親に育てられるわけではありません。他人から見れば些細なことでもそこに傷があるなら、そのことが怒りと関係している可能性が大いにあります。過去にさかのぼり、自分の中にある深い心の傷となっている出来事に出会う。そうすると多くの場合「なんだこんなことで自分はつまずいていたのか」と気づくことができます。 過去からのとらわれから解放される 多くの場合、自身の心の傷には絆創膏をはってそのまま無視しています。幼いころはその傷はとても深く、そして二度と見たくないくらい自分にとってネガティブなものかもしれませんが、大人になった自分にとっては「もう大丈夫だな」と思えることがほとんどです。私の場合、小学2年生の夏休みに宿題の漢字の書き取りを「字が汚い!」という理由で母に数ページにわたって消しゴムで消されたことが傷として残っていました。その結果大人になってから文書の修正、訂正を指摘されると不機嫌になっていましたし、自分の字を見たくないということが続いていました。その奥には「消されるのではないか?」という恐れがありました。その出来事を「あれは単なる宿題の話」と認識し直すことで、その恐れからはかなり解放されました。恐れがなくなると、そこから出てくる怒りも薄らいでしまいます。些細な話でもとらえ直すことでかなり気持ちが違ってきます。物事の捉え方「認知」をかなり修正してくれるものでもあります。 お問合せはこちらから