自分の問題に線を引く

教師をしているときにあったことです。

中学子ども同士のけんかの問題です。

始まりは体育の時間。A君のチームはリレーのチームで一緒になったメンバーのB君がバトンミスをして最下位に・・・

Aくんが「お前のせいで負けた」とB君を責めました。その日の昼休みに、B君がA君のカバンを蹴っ飛ばす。

その後は取っ組み合いのけんかになります。

幸い近くにいたクラスメイトが止めに入ってくれて大けがにはなりませんでした。

その後の、学年の先生と話をするなかで、それぞれが自分の行動を振り返ります。

振り返ると、何が良くなかった、どこまでが相手の問題か、などが見えてきます。

そして、互いに良くなかった点を謝罪して一件落着となりました。

腹が立った時に、カッとなって、怒りを表現すると相手に何らかの危害を加えます。

そして、そのことを後から振り返ると多くの場合、何が良くなかったかは本人たちが自覚しています。

立ち止まって振り返ることで、学ぶこと、見えてくること、分かってくることがあります。

学校にいる間は大人が間に入ってくれますが

社会人になるとそういうわけにもいきません

そもそも、立ち止まって振り返ることさえなくなります。

この時間を意識的にとるかどうか。

これが、自身の感情のケアであり、怒りと上手に付き合う方法になります。

アンガーマネジメントの基本は自身の行動や感情を振り返ること。

それさえできていけば自ずと自分の内側から、次はどうすればよいかが見えてきます。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。