自分が休暇をとっている日に、クライエントさんから連絡がありました。
私はその休暇を利用して家族で沖縄旅行に出かけていました。
空港についてレンタカーのキーを受け取り、さあこれから出かけるぞ、というときに職場からの電話です。
「クライエントの○○さんから電話があったので折り返し連絡してほしい」というのです。
職場のスタッフから電話番号を聞いてクライエントさんに電話をしました。
その間家族は混み合う待合室で待ちぼうけです。子どもたちのテンションを妻が抑えてくれました。要件は数分で済みましたが、せっかくの旅行気分が害されてしまいました。車に乗った時、家族はちょっとどんよりしていました。
この時私はなぜクライエントに電話をかけ直したのでしょうか?
そこには選択肢がありませんでした。休みだろうが旅行だろうが、クライエントさんから連絡があったら対応するのは当たり前という思い込みがありました。
私は反応してしまったのです。
しかしもしそこで私が選択肢を生み出していたらどうでしょうか。
スタッフに「休暇なので電話できないと先方に伝えてくれ」ということで保留することもできました。
代わりに要件を聴いてもらい後からメールで受け取るということもできました。
ホテルについてひと段落した後にクライエントに電話するという選択肢もあります。
クライエントにはいつでも電話を折り返すべきという考えが、その他の選択肢を生むゆとりを奪いました。
だから、気分的には沈みながらも電話を入れたのです。
自分の中に強い「~すべき」という考え方があると、反応的なコミュニケーションをとってしまいます。
それの最たるものが怒りです。
この「~すべき」に気づいて、他の選択肢をうみだすゆとりができると
キレて暴言を吐いたり
カッとなって人格を傷つけるようなことを言うことはなくなります。
コミュニケーションは反応ではなく対応です。
対応するから互いの人格を尊重し合えます。
私はこの旅行の反省を活かして、反応的なコミュニケーションを改めようと思いました。