夫(妻)を変える方法 その1

怒りの感情は会社だけではなく家庭の中でもあります。親子、夫婦の間では結構な問題です。

ときどき奥様から質問を受けるのは、「怒りっぽい主人がどうやったら変わるのか?」というものです。

他人のコミュニケーションの仕方を変える方法は、力で威圧する。つまり怒られたら起こり返す。ということをしがちですが、これではうまくいきません。

家庭の中に緊張感が生まれます。

実はもっと平和的な方法があります。それは、「ほめる」ことです。

しかし、「死んでも言えません」と豪語する方が少なくありません。

これは逆もまたしかりです。「いつも不機嫌な妻をなんとかしたい」というご主人に対しても「奥様をほめてさしあげてください」というと「え、そんなのできませんよ」と言われます。

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奥様目線で話を進めます。

なぜ、夫をほめることができないのか?まず、夫の良いところが見つからないというのが問題なのです。正確に言うと見つけようとしないところに課題があります。

どんな人にも必ず良いところはあります。

しかし、長年連れ添っていると、一緒にいるのがあたりまえ、何もしないのが当たり前のようになってきます。付き合っていたときに見えていた良い点は霞んでしまい、腹の立つことばかりが目に付くようになります。

そのような思考に至るもっとも大きな理由は、妻の中に「理想の夫像」があるためです。その理想像と「目の前の夫」との落差に、妻はガッカリし、「ほめる気力」がなえるのです。

ほめることができないのは、「理想の夫像」という物差しで、夫を測るからです。その物差しをいったん脇に置いて、夫の現在位置まで妻が下り、夫を見上げると、ほめるところが見えてきます。