逃れるのが難しい人間関係の3つのパターン

依存関係

人が「親密」と錯覚しやすい関係性の一つが「依存」です。依存は相手から何かを得ないと生きられない状態です。依存を経験したことない人はません。

 

相手に求めるものは、お金だったり、食べ物だったり、時間だったりします。また、愛情や承認、さらには注目を得るための、非難も入ってきたりします。

 

互いに依存しあう関係性=共依存に陥っていることもしばしばです。共依存が良くないのは互いに傷つけ合う関係、もたれ合う関係なのに、相手がいないと生きていけないという錯覚があります。

 

依存関係から逃れる方法の第一歩はメタ認知です。「自分は誰かに依存している」という認識を持つことです。ただし、依存関係があると必ずそれを解消しないといけないわけではありません。依存が傷つけることになること、さらには次にお伝えする、支配関係でなければ問題ありません。

支配関係

上下関係ができると、支配または服従に陥りやすいです。上司―部下のような立場上の上下もありますが、同僚や同期など同じ立ち位置であっても、なんとなく上、下というのができます。上下関係があっても「断る」ことができれば支配―服従関係にはなりません。

 

問題なのは、断れない、つまり「Noが言えない」関係性です。これは上の人に対して、意見したり、間違いを正せない状態もそうです。

 

これは一見親密に見えます。周りから見ればコンビとしてとらえられている可能性もありますが、実際には、支配されている側は、自分の主体性が損なわれ、非常に辛い状態になります。

 

しかも、この支配している側は相手が反旗を翻してくると、敵対したものとみなされ、いきなり関係が疎遠になります。支配している状態か、関係を持たないか、の2つしかない状態で、支配されている側も、拠り所がなくなると不安定になるので、再び支配の中に入ろうとしてしまいます。

 

利用関係

利用関係というのは有用かどうか、つまり役に立つかどうかで判断されている場合もあります。支配関係と似ていますが、有用かどうかは、使いどころがあるときだけ連絡をしてきます。支配されているよりはましではありますが、不要になると関係が切れます。逆に使えると思ったら、とことん使われて使い捨てになります。

 

つかわれている方は使い捨てされるのが嫌なので、勉強したり、資格を取ったり、スキルを磨いたりして、有用であり続けようとします。結果としてキャパオーバーになり、心身の健康を崩してしまう可能性があります。

依存関係、支配関係、利用関係という3つの関係性を見てきました。どの関係性にも共通していることがあります。

それは、自分自身の感情を抑圧しているということです。本当は言いたいこと、実際には感じているけど、表出していないことがたくさんあります。

 

感情表出ができない関係を続けることは、結果として心を病んでしまいます。または、爆発して怒りを表出することになります。感情コントロールができない状況をうみだしてしまいます。

 

この怒りは「NO」を言っているのと同じなのですが、ちょっと度が過ぎるところもあります。適切な「NO」を言えれば関係を崩さないで、関係性を再構築できます。逆に、依存、支配、利用を求めてくる相手とは距離を置く必要もあります。

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