やる気に関する誤った考え方
今回はアンガーマネジメントとは関係ない話です。
「やる気」という言葉はよく耳にします。
やる気がある、やる気がない
やる気が出る、やる気が出ない
やる気になる、やる気にならない・・・
何か、行動のもとになっているのがやる気のようです。
しかし、やる気というのは幻想でしかありません。
脳科学者の池谷裕二先生は やる気というのは行動したくない人がつくった方便でしかない
という旨のことを語っておられます。
実際に脳の研究では、やる気があるから行動するというよりも行動することでやる気が出てくるということが明らかになっています。
たとえば、掃除をするときは最初からそれほどモチベーションが高くありません。しかし、手を動かしていくと徐々に調子が出てきて、ある程度気が済むまでやってしまいます。
また、最初からやる気満々よりも、できるかな?と思って取り組むほうが、仕事のパフォーマンスは高いという研究結果もあります。
「やる気」というのは瞬間的なものだからです。
瞬発力がいるものはやる気の有無は影響されますが、毎日コツコツやる仕事については一瞬だけやる気が高いよりも、ずっと行動できるような「熱意」の方が大事なのです。
ちなみにこの「熱意」というのは、知能テストを開発したビネーという学者が、頭が良い人に必要な要素として、言語の力、論理の力と合わせて大切だと提唱したものです。
やる気がないなと思ったら動いてみると脳に刺激が届いて、やる気が出てくるのです。