感情コントロールにおけるありがちな間違い

厳しい両親に育てられたある女性が独り暮らしを始めました。

仕事でも正社員になり順調なスタートでした。

しかし、うまくいかないことが時おり出てきました。

対してストレスのかからない状況なのに涙が出てくる、手が震える、動悸がする、吐き気などといった身体症状が出てくるのです。

彼女の話を聴くと、自分の感情を言葉にしたことがないというのです。

厳しい両親だったので、言われることをやるだけ。

自分の気持ちを親に分かってもらった経験なんかないのです。

彼女は心の中では歯を食いしばり、時には号泣していたのだと思います。

それでも両親の前では絶えず笑顔や真剣な表情で過ごすことを強いられていました。

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彼女は自分の感情を「我慢」という方法でコントロールしていました。

社会人になり、仕事でも責任ある立場になると結構なプレッシャーもかかります。

ストレスも増えます。

しかし感情を表現する術をしらない彼女は「我慢」するしかないのです。

感情は「我慢」したところでなくなるわけではありません。

臭いものに蓋をするような感じで、心の中にはとどまっています。

放置すると、気づいてほしい感情は、どんどん影響力をまして、身体症状に出てきてしまいます。

「感情は赤ちゃんのようなもの」

とある心理学者は言います。まさに、親に気づいてもらうべく、大声でなく赤ちゃんのごとく、

無視すればそのボリュームはどんどん上がっていきます。

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感情のコントロールというと多くの場合「我慢」を強いられます。

これはその場しのぎにすぎません。

根本的に感情をコントロールするためには言葉にしていくことが必要です。

感情の言語化。

これが感情コントロールの肝です。

彼女はカウンセリングを受けるようになって少しずつ気持ちを話すようになりました。

そうすると、手の震えや動悸、吐き気、涙が出ることは少なくなってきました。

彼女が幼少期に蓋をした感情たちが気づいてくれというサインを送ってきたのが身体症状としてあらわれたのです。

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