怒りには理由がある
腹の立つことは日々あります。
その中でも、継続的に人に対して腹を立ててしまうことがあります。
怒るには理由があります。
嫌な言葉、理不尽な対応、聞き入れてもらえない要望・・・
こちらのことを分かってくれないときに怒りを感じます。
ただ、その理由を認めないままに、他人に怒り続けるのは生産的ではないですし、
何よりも自分のためになりません。
怒りの理由の理由
なんだか変な見出しですが、怒りの理由は他人に理解されないこと、つまり分かってもらえないときに怒りが湧いてくるというものです。
では、なぜそもそも分かってもらえると思っているのでしょうか?
実は、怒りを向ける相手にはある前向きな感情を持っているからです。
それは「期待」です。
自分のことを分かってくれると期待しているのです。その期待が相手に対して、強ければ強いほど怒りが大きくなります。
たとえば、会社に対する期待です。
その仕事が好きで、この会社で働きづつけたい。でも、ちょっと不満がある。
仕事量が多すぎる、シフトがタイトで休む時間がない、利益優先で社員のことを大切にしない・・・
そういうことを上司や相談窓口に話しても一向に状況が変わらなかったら腹が立ちます。
この場合、「話せばわかる」という期待があるのです。
期待することは悪いことではない
期待自体は悪いものではありません。
前向きな感情です。
自体を好転させようとするための力があるからこそ、期待するわけです。
しかし、その期待がかなわない場合、落胆し、ときに絶望的な思いになることさえあります。
だからといって初めから期待しないというのも違います。
期待して行動する方が前向きな雰囲気がでます。力も湧いてきます。
期待を失うことよりは期待外れでも行動したほうが良いのです。
大切なのは期待を向ける相手
期待外れの相手に期待を向けてもうまくいきません。怒りが募るだけなのです。
ではどうしたらよいか・・・
期待を向ける相手を変えるのです。
それは、一緒に働いている同僚や、理解を示してくれる別の上司とかでも良いです。
しかし、あくまで他人です。その期待がいず外れてしまうかは分かりません。
期待を向ける相手は自分自身なのです。自分に期待する。自分はできる、耐えられると確信を持つことでです。
根拠はありません。
それは他人に対する期待にも根拠がないからです。
そもそも何度も話をして、期待をかけて相談を持ち掛けても変わらない相手に対してずっと期待している理由は何なのでしょうか?
そこはちょっと考えてみても良いかもしれません。
根拠のない自分への期待。これが怒りの根っこにある他人への期待をより前向きなエネルギーに変えてくれることにつながります。