自分の嫌いなところは変えてはいけない

「セミナーで自分の嫌いなところをあげてください。」
とお願いするといろいろと出てきました。

八方美人
思慮が浅い
ネガティブ
おっちょこちょい
余計な問題に顔を突っ込みたくなる
欲張り
サボり癖がある
先延ばし癖がある

そして、嫌いな自分をあげてもらってから、どんなエピソードがあったかを語り合ってもらいました。
みなさん、過去の失敗談やトラブルをあれこれとお話してくださり、非常に盛り上がりました。

さて、ここで不思議なことがあります。
自分の嫌いなところを語り合っていて、なぜ笑顔なのでしょうか?

そして、なぜ嫌いな自分を変えようとしないのでしょうか?

もちろん、これまでに、嫌いな自分を変えようと努力したこともあったかと思います。

セミナーに参加されたかたは皆さん、何かしらのチャレンジをされていました。

しかし、実際には克服できた人は一人もいらっしゃいません。

むしろ、そういう自分を受け入れるしかないということにだんだんとなってきます。

なぜ、努力しても嫌いな自分が変わらないのか?
それは変えてはいけないからです。

嫌いな自分の側面は、あくまでも一面でしかありません。そのせいで失敗したこともあると思いますが、実はうまくいっていることもあります。

たとえば、「八方美人」というところが自分の嫌いなところだとあげた女性は、実際にはそのおかげで多くの人と良好な関係を結んでいました。
「思慮が浅い」とわれた方は、思いついたら行動するという、瞬発力、フットワークの良さがあるのです。
嫌いな自分を変えてしまうと、そういった、これまで培ってきた良い面も失われます。
同時に、これまでいろいろと取り組んできて変わらない自分の嫌いな部分は、あなたにとってなくてはならない部分なのです。

自分らしさの一部になっているのです。
嫌いな自分は変えてはいけません。

むしろ、その自分だからこその良い面に目を向けてみましょう。

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。