私たちは自分が使う言葉に影響を受けるという話をしました。
自分が使う言葉がネガティブならそっちに引っ張られるし、ポジティブなら前向きになります。
前回はそういうお話でした。
しかし、実際に前向きな言葉を発してもしっくりしません。
「私は前向きだ」「私は肯定的だ」「私は元気だ」
といってもなんだかモヤっとします。
「私は自分が好きだ」「そのままの自分は素晴らしい」と
自分に語りかけてもしっくりきません。
むず痒い感じがのこります。
実はそれが私たちの内面にある言葉です。
セルフトークとも言います。
前向きな言葉を発しても、それを妨害する言葉がでてきます。
セルフトークは言語化されない自分の言葉です。
実は、私たちはこのセルフトークで思考や感情を形作っています。
このセルフトークはこれまでの経験や知識、人から受けた影響など、あらゆる情報をもとに
言葉を発します。
前向きな言葉を発しても打ち消されるのは、自身のないこと、未知なことについては、
「そんなのできないよ」「無理無理」という言葉が出てきます。
特に落ち込んでいるときや不安が強いときはかつてうまくいったことでさえも、打ち消そうとしてきます。
ではどうすればよいか?
セルフトークから発せられるネガティブな言葉を打ち消す必要があります。
つまり、そこで必要になるのは自己対話です。
たとえば「○○の資格をとる」と目標を立てた時に、
セルフトークが「無理だよ。忙しいし、教材を買っても勉強しないよ」と言ってきたとします。
その言葉をキャッチしたら「そんなことはない。この資格は今の仕事に役立つんだから」と
積極的な理由を伝えていく。
セルフトーク側が納得するしないよりも、自分が前向きに取り組もうとしていることを確認することができます。
自己対話は自分を変えていく数少ない方法の一つです。
変化を実感するまで時間がかかるかもしれませんが、非常に効果的な方法です。