聴くと聞くのちがい

感情コントロールのための話の聴き方

話を聴いてもらってもスッキリしないのは?

聴くと聞くは違いますということです。

 

聴くというのは英語でlisten 

聞くはhear です。

listenにはtoが伴います。積極的に相手の話を聴きます。hearは聞こえてくるということです。

同じ「きく」でも聴き手の内面や頭の中になにがあるかの違いによって、話し手の気持ちのスッキリ度が違ってきます。

 

カウンセラーの「聴く」とは?

われわれカウンセラーが「聴く」を使うのは

相手の話を積極的に聴く(アクティブリスニングと言います)という姿勢をもって、実際に内容を頭の中で整理したり、相手が伝えたいこと、特にどんな気持ちでいるかということをに焦点を当てています。

 

友達や家族に相談するのと、プロに相談することの違いはこの姿勢にあります。

 

 

もっと突っ込むと、相手の話を聴きながら、内容を理解しようとするか、なんと応答するかを考えているかの違いです。聴くという相手軸の聴き方ではなく、音声として聞くという状態にあって頭の中は別のことを考えているのです。

 

前者は話し手が主体ですが、後者は聴き手の自分が主体になっています。

傾聴のうまさは
何を考えながら聴いているのかによる

つまり、「相談に乗るよ」といって話をし始めたら、

相談に乗ってくれるはずの方がたくさん話しているということがしばしばおきます。

 

これは聴いているのではなく、なんと応答しようかと考えているので

実際は聴いていないんです。

 

とはいえ、

私自身も話の内容によっては何と応答しようか考えながら聴いていることもあります。

そういう時は、相談しに来た方の満足度はそれほど高くないようです。

気をつけねばならないところです。

 

 

 

傾聴がうまい人に聴いてもらうと
信頼関係も生まれる

本当に傾聴がうまい相手に話を聴いてもらうと非常にスッキリして、安心した気持ちになります。

 

それは、聴いている人(カウンセラー)が自分のことを脇に置いて、話し手主体で聴いてくれる姿勢、つまり「分かろうとする」という姿勢があるからです。

 

人は誰しも自分のことを大切にしてくれる人を信頼します。

この信頼関係を築くのがこの「分かろうという姿勢」です。

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ABOUT US

大久保智弘(ビジョナリーキャリアアカデミー代表)

1980   長崎県長崎市生まれ、長崎市育ち
20073           関西学院大学大学院社会学研究科修了 社会調査論を専攻
20074           学校法人瀧川学園滝川第二中学高等学校に勤務
20134           トータル・カウンセリング・スクールにセミナー講師として勤務、同年、山形県立置賜農業高等学校、小国高等学校のスクールカウンセラーを兼任

201810         横浜市青葉区にビジョナリーキャリアアカデミーを開講